今日の旅程

最近、あまり遠出していない気がしてきたから二週間ぶりに南関東から脱出することにした。
4時起きという有り得ないくらいの早起きをする。地元の駅ではやたらとハイテンションな若者の集団が散見された。若い人が元気なのはたぶん良いことなんだろう。若さが羨ましくなったけど、自分の若かりし頃を振り返るとなんとなくダラダラ生きてきた記憶しかないから、エネルギッシュに生きるには若さ以外の要素も必要なのかもしれない。ともあれ地元から八王子に出て高尾へ行ってみる。で、高尾で乗り換えてそのまま中央本線普通列車松本行きに乗る。途中、藤野辺りからは霧が出ていた。甲府辺りは晴れていたけど盆地を囲む山々にはいい感じで雲がかかっていた。屋根がない駅が結構あったけど、雨の日はどこで電車を待つのかが少し気になった。岡谷でいったん降りて、普通列車からみすずなる電車に乗り換える。夏も終わりなのに意外と観光客が多かった。車窓に流れるのどかな風景を眺めていると、雄大な景色をお楽しみくださいという車内アナウンスがあって姨捨に5分停車してくれた。せっかくの御配慮だから車外に出て撮影。夜に来れば田毎の月を見れたのかもしれないけど、当分そんな予定はない。そんなこんなで長野に到着。
とりあえず外に出てみるとボンゴを叩いている人々がいた。ストリートミュージシャンか何かだろうか。長野に来たら牛に引かれて善光寺参りというのが基本らしいけど、言い伝えを鵜呑みにする限り老人になってからでも間に合うわけだし、乗り換えの時間まであまり余裕もなかったからまた今度にした。ただ、長野に来たら信州そばは必須だからとりあえず食し、お土産にも購入す。ついでに善光寺名物(と書かれていた気がする)西澤おやきというのがあったから、某ゼミの長野人な先輩と同じ名前というのが気になって購入。さらに駅の売店でおぎのやの峠の釜めしを購入して食す。120周年らしい。
長野でやるべきことはやったから、信越本線直江津へ。電車は空いていて、ひたすらのどかな風景が続いていた。妙高高原でも人の乗り降りは少なかった。春日山上越市らしい。
直江津からは北陸本線で富山まで。間近に見える日本海の景色は素晴らしかった。ただ、トンネルが無駄に多く、長い。シートの座り心地も信越本線の方がずっとよかった。
富山からはサンダーバード36号に乗って金沢に到着。まずは百番街のおみやげ館に行って、金澤烏鶏庵で烏口鶏の卵を使ったらしいカステラを、柴舟小出で柴舟を、丸八で加賀棒茶を購入。そのままホテルにチェックイン。
で、時間もあまりなかったからとりあえずバスで主計町茶屋街とひがし茶屋街へ行くためにバス停へ。夕方だからなのか大変過ごしやすい気温になっていた。茶屋街は予想していたよりは観光客も多くなく、昔ながらの街並みをのんびり見学。で、定石通りに重要文化財の志摩でお茶屋がどんなもんだったのかを見学。お茶屋で遊ぶにもきちんとお勉強しなければならなかったらしい。昔の人は遊びのためにすら勉強していたなんてエライね。勉強というキーワードを見たせいで永遠に忘れていたかったことを暫くぶりに思い出し、軽く鬱になった。そんな気分を払拭するためにもお抹茶と生菓子もいただく。美味也。ひがし茶屋街にあった店で金箔付きの金平糖九谷焼の湯呑みを購入。主計町茶屋街では現役の芸妓さんたちがタクシーに乗り込むところを目撃できたけど、さすがに写メは控えた。その後は、日が沈んでライトアップされるのを見るために、先月に氾濫した浅野川の河原を金平糖を食べつつ歩いてみる。金平糖美味也。浅野川は濁流ではないけれど水が濁っていた。で、日没後にもう一回ひがし茶屋街と主計町茶屋街を見学。自分でも暇人だなと思う。ちなみに、まっぷるに載っていた写真とはだいぶ違っていた。もっと遅くに行かねばならなかったのだろうか。
これで今日のタスクは終えたから、徒歩で武蔵ヶ辻の名鉄エムザまで行って、リブロを物色したり、無印で明日用の飲み物を買ったり、スタバでまったりと読書したりしてホテルに戻った。金沢は松江と違って、それなりにお店があるらしく、生活するにもそんなに不便を感じないかもしれない。