中国旅行

年末年始の休暇を利用して、周囲の反対を振り切って、北京及びその郊外へ行ってみた。
少なくともツアーで行く限りは、特に身の危険を感じるような体験をすることなく、また、現地のお役人系の人も観光客に対しては、比較的親切だったような気がする。


仕事納めの日に25時頃まで仕事した後、帰宅して荷造りして、朝5時に家を出て、羽田へ。JALの受付で手続を済ませてから搭乗時刻30分前まで、上島珈琲店にて、裏側の印刷以外手付かずだった年賀状の作成作業。出発前からかなり必死だった。羽田の郵便ポストに投函したとき、お仲間が複数名見受けられたのは、皆考えることは同じということなんだろう。

で、飛行機に搭乗。ガラガラと聞いてはいたけど、それなりに人がいるような感じだった。機内食が空弁っぽい形で出てきて、味も悪くない。というか、以前に比べて明らかに質が上がっている気がする。会社更生を経て浮いたお金を顧客サービスに向けたのだろうか。

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3時間半かそこらで北京首都国際空港へ。とにかく寒い。入国審査自体は恙無く終了。ただ、日本人が異様に少ない。旅行会社からのお知らせもろくに読んでいなかったため、baggage claimの場所が分からず、右往左往した挙句、空港の職員に聞いてみると、シャトルに乗って移動せよ、とのこと。ホントかよと思いつつ、ショルダーバッグの中を漁って旅行会社からのお知らせを見つけ出して読んでみると確かにそのように書いてある。疑ってゴメンナサイ。
で、荷物を無事に受け取り、現地ガイドとの待ち合わせ場所へ。今回のツアーは極めて少人数だった。まあ、この時期に日本人が中国(しかも寒い北京)へ行くのは結構リスキーだから、年末年始といえども行きたがらないのかもしれない。

で、まずはバスで市内を回ってから胡同へ。バスの外へ出るととにかく寒い。身体中に貼るホッカイロを貼り付けておいて本当に良かった。ただ、現地ガイドの話では、晴れてて比較的暖かくラッキー、とのこと。ありえない。そのありえない寒さの中、自由行動の時間を30〜40分ほどいただいたので、通りを歩いてみる。大学生くらいの若者が多い。この辺は若者向けのお店が集まっているらしい。大阪風(?)のたこ焼き屋やビアードパパなどもあって、建物が古めかしいことを除けば、日本の若者向けのお店が集まっている地域と大差ないかもしれない。

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そのあとは、少し移動して、胡同内を人力車で30分ほど疾走するという苦行に挑む。氷点下の寒さの中、人力車で街を散策するなんて苦行以外の何者でもない。でも、頑張って写真撮影は試みた。

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ちなみに北京市内の池・川は余裕で凍ってた。苦行のあとは、バスでいったんホテルに寄って、荷物を置いてから、レストランへ移動して、夕食。夕食のあとは、中国雑技団の公演を見る。これはなかなか見応えがあった。特に球体の中にバイク5台が入って走り回るという曲芸はなかなかだと思う。

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ホテルの部屋は悪くはないけど、5つ星にしてはちょっと…という感じだった。まあ、発展途上国のホテルだから、と思えば我慢できるけど、一応、この国は世界第2位の経済大国になったはず…
街並みや建物は土地を広く利用できることもあって、東京より立派なんじゃないかと思わせる部分もあるけど、ソフト面が追いついてない様子。道路もボコボコだし、店員のマナーもイマイチだし。

2日目は、バスで郊外へ。頤和園、定陵と回る。郊外だから市内よりも寒い。この日は、ヒートテックも着込んで正解だった。頤和園の風景はとても素晴らしく、寒いことさえ除けば、本当に来てよかったと思えた。
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定陵は、中の副葬品がどこかの博物館に所蔵されていることもあって、ただの明の皇帝のお墓という感じだった。

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お土産物屋で黒メノウの数珠をなんとなく購入してしまう。意外と高いが、コンビニで購入した数珠をいつまでも使い続けるのも社会人としてどうかと思ってはいたので、ちょうどよかったのかもしれない。というか、そう思うことにする。万里の長城に行く前に昼食。このレストランはお土産物屋が併設されていたけど、韓国人観光客が非常に多かった。で、最も楽しみにしていた万里の長城へ。非常に寒い。自由時間が70分程度しかなかったため、現地ガイドの人は、北四楼まで行ければいいと思いますよ、と言っていたが、根性で北八楼まで行ってみた。久々に気合を入れて歩いたため、寒いにもかかわらず、身体中が火照って、マフラーと手袋を外し、ジャンバーの前を開ける状態にまでなった。ただ、最後まで行った甲斐はあったと思う。とてもいい経験になった。

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万里の長城の後は、市内に戻って夕食。北京で本場の北京ダックを食べた。有名店らしくかなり美味しかった。
夜は、特に予定がなかったため、ホテル至近の王府井を1人で散策。箱物レベルで言えば、北京も東京に劣らないと思う。スタバを発見したので、北京のご当地タンブラーを購入しておいた。

3日目は、北京市内の観光。天壇公園、天安門広場故宮博物院、景山公園などを回る。天壇公園はお年寄りばっかりだった。現地ガイドの人によると、一人っ子政策の結果、両親・祖父母が過保護になりすぎて、中学生くらいまで学校の送迎をしたり、四六時中子供を構うのが普通で、子供たちだけで行動することは滅多にないとか。子供は息苦しくならないんだろうか。

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そのあとは、天安門広場へ。警官たちが警戒している割には、観光客だからという理由で手荷物検査はスルー。観光客には優しいのか?天安門広場で武装警察の人を撮影しようと思ったけど、何かあると困るから、普通に、NHKでよく出てくる風景を撮影したりした。


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そのあとは、故宮博物院へ。台湾の呼吸博物院とは違って展示品はほとんどないけど、建物自体が文化的価値があるものとして保存されているらしい。まあ、そこそこ満足。これで2012年は台湾と中国の両方の故宮博物院へ行ったことになる。

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故宮の裏にある景山公園から故宮を撮影。景山公園では、崇禎帝が首を吊った場所に記念碑が立っていた。本で読んだことはあるけど、その場所に実際に行けたことに関してとても感動した。

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首を吊った木。

そのあとは、夕飯を食べて、京劇へ。京劇はあまりよく理解話だったうえに、日本語音声ガイドの性能が非常に悪かったためつまらなかった。京劇の後は、ホテルでマッサージをしてもらって、疲れを癒す。あまりに疲れていたのか、あけおめメールを確認することなく、熟睡。

4日目は、お土産物屋に寄ってから、北京動物園へ。パンダのあまりのふてぶてしさに軽くイラッときつつも、パンダのような生活も羨ましく思った。中国人は、ガラス戸をバンバン叩いていたけど、いいんだろうか。あのくらいしないと動物も愛想が悪いからこっち向かないのはたしかなんだけど。後は、生きている朱鷺を生で初めて見ることができたのはよかった。

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で、昼食を食べてから、北京国際空港へ。免税店に寄ったり、軽くお茶したりして時間を潰して、夜に羽田に帰国。帰国は2時間半くらいで、羽田・那覇間とあまり変わらない。北京は近いな。